2010-09-03

ひと粒 福知山市 福知山ファミリー1階 「福知山のランチタイム③」

2月25日から以下の場所に移転しました。


福知山市篠尾新町、前におかげさまがあった場所


より大きな地図で ひと粒 を表示






田舎町にもおいしいランチ。今回は「ひと粒」。
(福知山ファミリーの1階。以前は3階だったそうなのでお間違いなく) 



★初めて行った。店の名前を見て、「一粒の麦もし死なずば」を思い出した。 けれども、この言葉の中味を私はうろ覚え。インターネットでしっかり調べてみた。

ソフトクリームが目印
★『ヨハネ伝』の第12章24節のキリストの言葉、「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、ただ一つの種にすぎず実は育たない、死ねばそこから多くの実を結ぶにちがいない」と解説してあった。

★これはおかしい。いくらイエスさんの言葉でも、種が死んで多くの実を結ぶというのは理屈に合わない。種が死んだら何も実ら ない。生きている種から麦が育つ。とりわけこの「ひと粒」を紹介する上では、種が死んでは困る。福知山ファミリー1階の「ひと粒」は決して死んではならない。死にたくても死ねない。


★福知山ジモティーたちは、駅前北側商業地区の活発な頃を知っている。よそ者の私は老衰状態しか知らない。1972年に福知山ファミリーが生まれ、市内のみならず丹波、丹後、但馬の三丹全域から人が集まった。ファミリーにはイズミヤが入り、この地域規模からみれば百貨店ともいうべき存在だった。


★その福知山ファミリーが2007年に4億余りの負債を抱えて自己破産に至る。市の郊外にジャスコが進出してきて、そのボディーブローが次第にきいてきたのだといわれている。流れを読むに敏(さと)いイズミヤはファミリーから手を引いた。

多数の客を迎えたかつての玄関

いまもテナントが入らない
★ファミリーは一気にすたれた。テナント店はみな出ていった。そんな状況を憂い、倒産したファミリーを買い取ったのがNPO京都SEINEN団。さらに、その買い取りに呼応して、唯一ファミリーを去らなかったテナント店が「ひと粒」。ファミリーの再生を信じて居残りを決断した。オーナーは由良修一さん。この経緯については、以下のリンク(両丹日日新聞の記事転載)を参照していただきたい。

買い取りの経緯:blogs.yahoo.co.jp/yoco_cancer/35544787.html
由良氏の決断:blogs.yahoo.co.jp/yoco_cancer/33851729.html    

トイレはこちらで
★「ひと粒」は今日も店を開けていた。 隣接してもう1軒店がある。これは道路に面した花屋さん。色とりどりの花。でも、ナンバーワンにならなくてもいいとか歌いながら上を見てはいけません。見上げれば4階建ての幽霊ビルが目に入ってしまう。かつての玄関。その奥は真っ暗だ。トイレすら利用できない。「ひと粒」の客は向かいの「さとう」のトイレを使う。男性用は3階だけだ。辛抱たまらん。

★私はうどんを注文した。素直な味だった。言い換えれば、好き好きだろう。

★ジャージー牛のミルクで作ったソフトクリームも食べた。私の推測だが、そのミルクは弥栄町にある「森林の牧場」産ではないかと思う(店の人は網野の牧場だと言った)。


★後日、オーナーの由良さんから直に話を聞く機会があった。NPO京都SEINEN団はファミリーの固定資産税をもう払えないそうだ。テナントを獲得できずファミリーからの収益がない。今度こそファミリーは廃墟になるのだろう。「ひと粒」の独力で解決できる問題ではない。

★「ひと粒」は弁当もおいしいそうだ。綾部市のお寺さんがそう言っている。お寺さんは弁当の需要も多いから、寺がうまいという弁当はうまいはずだ。


後日、弁当にトライしました。これ、予算2000円。ボリュームあり。特別な機会でもなければ1500円で十分だと思います。

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