2010-12-20

グルメリア但馬 兵庫県丹波市市島町 肉 ステーキ



 グルメリア但馬の店名が示すように、場所はLast Tango In 丹後の圏外だといえるかもしれない。(詳細情報リンク:店のホームページ グルナビ
 けれども、福知山駅から車でわずか20分か30分程度。市内の大江や三和へ出向くのと所要時間はたいしてかわらない。加えて、福知山市というのは市島や氷上や柏原の人たちが移り住んできて発展させた街ということを考慮すれば、グルメリア但馬の所在地は私のブログにそう無縁ではない土地だと思える。


 動物好きにはたまらない。駐車場横の小さな放牧場でポニーがお客さんを待っている。地面に生えた草、なるべくやわらかくておいしそうな草をむしって差し出し、ポニーたちにご挨拶。好きな草とそうではない草があるらしくて、草の種類によって食べっぷりがちがうからおもしろい。


 ランチタイムに5分ほど遅れてしまった。これくらいの遅れならランチメニューの注文もかまわないと店の人は言ってくれた。でも、私は、レギュラーメニューのほうに目がいってしまって、ロース・ステーキのコースを注文した。肉の量が200g。この魅力に抵抗できなかった。昼からやりすぎではないかと自分をいましめる声がどこかから聞こえた。それでも、ポニーたちと遊んですっかりご機嫌な気分になっていた。心のいきおいに従ってしまった。連れは、あみ焼きを注文した。

 福知山駅南の「竹下」同様、 ここも客が自分で肉を焼く。いい肉を自分で焼くのがどれほど難しいかを竹下でいやというほど経験してきた。霜降りの肉を網焼きすると、脂が炭に垂れてその 煙で肉が燻される。そんな風に焼けた肉は、元がどれだけ高級であっても不味い。 
 竹下のおやじは「早よ上げて、上げて。そんなに焼いたらあかん。もったい ない」といつも私を叱るけれど、その説教を自らに向けるべきだ。おやじ自慢のとびっきりの肉。ちょっと奮発すればひとり1万円では済まないこともある。だ からこそ、おいしいはずの肉をもっと容易に上手に焼けるシステム。おやじ、なんとか工夫してもらえんやろか?

  そんな心配をしていたら、グルメリア但馬は竹下と少し違った。遠赤外線でうまく焼けるように、最初に店の人が炭火の火力を穏やかにしておいてくれる。おか げで肉の焼け具合をゆっくり観察しながら食べるタイミングを計ることができる。脂分が炭に垂れて炎が巻き上がることもなかった。


 新しく取り入れたという吸煙パイプの性能もなかなかのものだった。初めて行ったときのグルメリア但馬は満席で、店の中が煙っていた。今度の吸煙パイプならば満席のときも大丈夫かもしれない。

吸煙パイプ
  福知山にいれば、竹下でもグルメリア但馬でも、質の高い和牛肉を食べることができる。それだけにと、欲が広がる。近在にステーキハウスが欲しい。自分が焼 くスタイルではなくて、目の前の鉄板でステーキを焼いてもらって食べる店。 グルメリア但馬くらいに親切に火力を落としてもらってすら、本当に上手に焼いて最高の味で食べているのかどうか確信がない。ステーキハウスが欲しい。


満席に備えて広い待合室がある。どれだけ人気があるかを物語っている。


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