2011-07-23

玄妙庵 LAST TANGO IN 丹後な会席

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 到着するなり女将さんが嬉しそう。玄妙庵から見下ろす天橋立がさっき関西テレビのスーパーニュースアンカーに出たばかりだと喜んでおられます。

 テレビに出たのは下の景色。裸の大将山下清画伯が愛した景色として紹介されたそうです。その下は玄妙庵に滞在したときの山下清画伯。


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 いや、女将さん、ここは天皇陛下が泊まるくらいの格式やないですか、関西テレビの番組で紹介されたくらいどうちゅうことないでしょ。
 とは思いつつも、テレビに出ただけで興奮気味の女将さんを見ているうちに、玄妙庵にこれまでにない親近感がわいてきました。世界一になったなでしこジャパンの熊谷選手が帰国するなり合コンをやっていましたが、あれと同じ感触です。


DSC07803 この夜は、天橋立が見通せる部屋での食事でした。ご一緒させていただいたご夫妻が玄妙庵の上得意さんですから、丁重な扱い。前に来たときは天橋立とは逆側の部屋でした。宮津市街地しか見えませんでした。
 このご夫妻は宮津灯篭流しの夜も玄妙庵を予約されています。6000発の花火大会もありますから、それはすばらしい眺めに違いありません。宮津灯篭流しの夜は花火を見下ろす側の部屋が高くなります。
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 「8月7日には『炎の架け橋』もありますから、いかがですか?天橋立にずーっとかがり火が並ぶんですよ。ここからごらんになったらきれいですよ」と旅館スタッフから勧められました。きれいかもしれんませんけど、玄妙庵は高い。私にはめちゃ高い。イベントを一望できる部屋に泊まったら3万円では済まん。おそらく4万円超。上質な食事つきとはいえども・・・
DSC07832 この日だって、食事の後そのまま宿泊したとしたら部屋代と朝食だけで2万円という話でした。会社の規定が1泊8700円だからせめて1万円にまけてもらえないかと頼みましたが、そいつはだめもと。無理は分かってました。玄妙庵相手に値切るのはおさちゅんくらいのもんだと人からいわれました。なんのなんの。気さくなおさちゅんですから。



 玄妙庵、この日も今中商店厳選の魚を用いた料理でした。今中商店の奥さんとは知り合いです。共栄学園中等部の運動会で知り合ったという異な縁。その今中さんが納めた魚を料理人さんたちが丁寧に料理して、おかげで私の仕事がうまくいく。地元のおかげを知るとき。地元に少しは貢献できた自分を知るとき。まさにLAST TANGO IN 丹後な会席です。
 翌日、今中さんと電話で話しまして、「昨日はグジがとびっきりおいしかったわあ。ウニもあったよ、アワビもあったよ、赤貝も、オコゼも。全部おいしかった。おおきに」と伝えました。今中さんは今中さんで、玄妙庵の昨日の客が私だったことを喜んでくれました。


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 営業の仕事はええなあと思います。
 このブログのタイトルにも書いてありますが、「きれい・おいしい・やさしい・たのしい。それが私の担当エリア」。仕事をしながらうまいものも食べ、美しい景色を眺め、それと同時に地元の歴史、文化、人とふれあうことができます。ふれあっていくうちに、風が吹けば桶屋が儲かるくらいの紆余曲折を経て仕事がうまくいくようになります。うまくいくというのは言いすぎか、売れてないし。ええっと、おもしろくなります。


 京都府北部の市場性は縮小一辺倒で手柄のチャンスが少ないと、業界仲間のなかには転勤を常に望んでいる者もいます。転勤が決まった者はだいたいのところ「よかったねえ」と祝福されます。住宅ローン返済も残っている、子供の教育資金がまだまだこれからという連中は市場性の大きな土地で大いに手柄を立てて昇進昇給の機を虎視眈々と狙うべきです。

 でも、私のような孫あり年代ですと、きれい・おいしい・たのしい・やさしいがいちばんではないでしょうか。丹後を担当した仕上げに今年は丹後検定にトライするつもりです。私同様にもの好きな方がおられるようでしたら、丹後検定のお知らせは左の画像をクリックです。

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