2011-10-12

道で買う22 イタリアのカボチャ ズッカ・ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ

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 私が、三和町野菜市で買ってきた巨大カボチャ。
 抱きかかえるのは、ランチハウスリリーのマコちゃん。


 この巨大カボチャ、品種はズッカ・ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ(Zucca Lunga Invernale di Napoli)といいまして、イタリア原産です。長さは80cmほど、重さは、秤りませんでしたが、10kgを下回ることはなさそうです。


 マコちゃんのところに持ち込みましたら、お孫さんが待ち遠しくてしかたないマコちゃん、この通りです。


 「おまえもここ来て、ちょっと孫見て笑え」と、マコちゃんが奥さんを呼びました。
   「孫見て笑えっていわれても、カボチャやないの、これ」という表情の奥さん。


DSC03263 こんな感じで売っていました。100円です、100円。


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 マコちゃん、このカボチャ見て、なんか作る気になれる?
 なれる、なれる。ソテーにでもしてみよか。


 マコちゃんが包丁を入れますと、鮮やかなハロウイン色。夕張メロンと同じ色。「わあ、きれい!」と、みんなで興奮しました。
 マコちゃんのお母さんも出てこられまして、「種をとっておいたら来年は自分ところで作れる」とおっしゃってました。


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 ソテーのできあがり。


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 いただきます。しかし、ひとくち食べた直後に、私は尋ねましたねえ。


 おまえ、ほんまにカボチャか?


 カボチャからほど遠い味です。デミグラスソースがかけてありますから食べられんことはない。けど、カボチャ自体はキュウリかトウガンみたいな味がするだけ。大根の千切りみたいにシャリシャリとした食感。


 マコちゃんによりますと、フライパンでは熱が中まで入っていかなかったそうです。オーブンで焼いてやっとなんとかなったといいます。


 どうすればおいしく食べられるのか、この味ではさすがのマコちゃんもちょいとお手上げ状態。


 そのうち奥さんが、このカボチャとソーメンカボチャの類似点を発見しました。ソーメンカボチャ同様、果肉がバームクーヘン状になっている。茹でてみたらそれがわかったというのです。


DSC03287 ソーメンカボチャの断面写真を撮影しました。年輪のような輪が幾重にも重なった果肉の構造。わかっていただければ幸いです。
 これを厚さ2cmほどの輪切りにして、茹でてほぐしますと、下のようになります。これがソーメンカボチャといわれる所以です。
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 ソーメンカボチャと似たものならきっと酢の物がおいしいにちがいない。
 さっそく奥さんがトライアル。


 ところが、またしても期待が裏切られます。ソーメンカボチャのように1本ずつになってくれない。1本ずつになりかけて固まってしまいます。黄色いほうがソーメンカボチャ。オレンジのほうが巨大カボチャです。


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 酢の物で食べてみましたら、ソテーよりは酢の物のほうがまだいけます。「あれ?夕張メロンと同じ香りがあるなあ」とマコちゃん。ただし、ソーメンカボチャのおいしさにはほど遠い。


 ソーメンカボチャのほうがおいしいとわかってて、わざわざ巨大カボチャを食べませんわなあ。


 全長80cm超、直径30cm超、重量10kg超。この巨大さまで育った結果、煮ても焼いても食えない。私はいったい何を買ったというのでしょうか。


 うちの会社の事務員さんも、1本抱かえて帰りました。「あのカボチャを食うのはあきらめてくれ」と、すぐメールを打ちました。食えもしない巨大カボチャが家にゴロ~ン。どないやねん。


 「日本人には無理な味」とマコちゃんが結論付けて、巨大カボチャへの挑戦は終了しました。




 ズッカ・ルンガ・インヴェルナーレ・ディ・ナポリ(Zucca Lunga Invernale di Napoli)の名誉のために、このカボチャで作る料理をYoutubeで見つけました。





 ペッコリーノチーズ、サラミ、卵などと合わせてオーブンに入れていました。でも、動画はそこでおしまい。オーブンから出てくるところまでは映ってません。あの後、どうなったんやろ?



 「イタリア カボチャ」で検索しましたら、このページでさらなる巨大カボチャをパスタソースにしていました。この方は、日本のカボチャではこうはいかないと言ってます。
http://puglia-wagam2.jugem.jp/?eid=132






 ズッカ(Zucca)はイタリア語でカボチャのことだと今回知りましたが、ズッカとズッキーニは言葉が近そうな気がします。ズッキーニもウリ科カボチャ族だそうで、カボチャの一種。今回の巨大カボチャを巨大ズッキーニと解釈すれば、まあどことなく納得できないこともありません。           

 Zucca(カボチャ) Lunga(繋ぐもの) Invernale(冬季向けの) di Napoliということらしいので、ナポリの冬を食いつなぐためのカボチャという意味合いでいいのでしょうか。
 そうだとしますと、あそこまで大きなカボチャを必要とする理由もわかります。


 

1 件のコメント:

  1. うちの家内からももう二度と植えるなと叱られました。筋っぽく甘みもなく、切った時の断面の色がきれいなだけです。3本植えたのですが20×15mくらいを覆い尽くし、他の植物を圧倒します。1本当たり1~2個ならせるのが良いとあり、計8個できました。大きいものは2mで正確に計っていませんが30キロはありそうです。畜産農家なら牛や豚が喜ぶでしょうがちょっと。

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