2011-10-29

砂丘の里芋 たしかにおいしい スペシャル感あふれる



 10月25日に網野町浜詰で買った砂丘産の里芋。
 この経緯につきましては、「道で買う24 高谷農園 久美浜砂丘のサトイモ(クリック)」の記事をごらんください。



 事務員さんのお母さんが煮てくれました。


 煮上がった時点でそのお母さんからメールが来まして、「モッチリ感がすごい。普段食べている里芋と比べたら絹と木綿」と書いてありました。事務員さんは、「煮汁をよく吸い込むから味が濃厚。里芋のエルメスや」と書いていました。



 かたや、久美浜の国営農地で育った里芋を、妻お龍に委ねました。
 こちらは、久美浜SANKAI館スタッフ推奨の里芋。砂丘産ではないけれどおいしいというふれこみでした。




 
 
 さあ、どう違うのでしょうか。ふたつを並べて食べ比べです。ああ、テカテカや、ヌルヌルや。







モッチリ・・・砂丘産のほうがあきらかにモッチリ。噛んだときのニチョッ、ニチョッとした感覚が違います。
やわらかさ・・・砂丘産のほうがやわらかい。噛み潰した芋が口の中で早くなくなります。


 とにかく、芋そのものがおいしい。言葉に置き換えるのは難しすぎますが、おいしさが違います。


 さらに大きく違うと感じたのが、煮汁との親和性です。


 事務員さんのお母さんは、甘いとか辛いとかの味付けを抑えて、ダシの旨みを芋にしみこませるように焚いてあります。
 この意図を、芋がよく理解して、自らがすすんでおいしくなろうとしているようであります。
 お龍の焚いた国営農地産にも、そういう素直さを感じます。素直に振る舞おうとしています。それでもなおかつ、私は私サトイモよ、あなたが私に合わせなさいと、心のどこかで言っています。


 砂丘のサトイモを京都市内の料亭が買い占めていくという噂の真偽を確かめることはできませんでした。けれども、もし本当だったとしてもさほどおかしくないなと思いました。
 砂丘産のほうは、まさに粒ぞろい。いずれも丸く、サイズもよく揃っていました。国営農地産は、形、サイズともに不揃いでした。


 ただし、このふたつのサトイモは、値段が大きく異なります。砂丘産はひと袋500円です。国営農地産は180円です。家庭の食卓用にひと袋500円は高すぎます。事務員さんが言うとおり「里芋のエルメス」です。塩茹で、ワイン蒸しなど、芋そのもののおいしさがものをいう場合には、砂丘産の里芋を奮発するくらいでしょうか。

 インターネットを調べますと、砂地の里芋を特産品にしている地域を見つけることができます。クリックしていただきますと関連ページへジャンプします。

長野県飯田市 愛媛県大洲市 静岡県磐田市 富山県井波市

 ここに京都府京丹後市が入ってこないのはもったいないことです。



里芋は低カロリー
 イモどうしで比べてみますと、100gあたりのカロリーが、サトイモ58kcal、サツマイモ132kcal、ジャガイモ76kcal、ジネンジョ121kcal。水分量が、サツマイモ・ジャガイモが70%なのに比してサトイモ80%だそうです。
 ヌメリの成分にはボケ防止、便秘解消などの効果があるといわれています。カリウム含有量も特筆事項のようでして、サツマイモ・ジャガイモが400mg/100gなのに対して、サトイモは640mgだそうです。カリウムにはナトリウム排泄促進作用があるということで、サトイモは高血圧にもいいとされています。



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