2011-10-21

宮津カレー焼きそば だいせん

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 やはり、宮津の路地裏にある一軒。
 今年で35年という「お好み焼きだいせん」です。
 ちょっと小指を立てて、色っぽくコテを操るママ。カウンターに座ればママとの距離はわずかに鉄板の幅だけ。それがそのまま店と常連の距離なのかなと、そんな風にも思えるいい空気です。

 土曜朝のテレビ番組「おはよう朝日土曜日です」が取材したカレー焼きそばの店は3軒。
 藤木食堂、豚珍館、お好み焼きだいせん、でした。
 このうち、藤木食堂と豚珍館にはすでに行きました。カレー焼きそばは「つゆだく」と地元で呼ばれるタイプでした。いわばカレーラーメンです。


豚珍館DSC02536[6]
藤木食堂DSC09849



 だいせんは、お好み焼き・焼きそばの店ですから、本当に焼きそば。地元で「ドライ」といわれます。
 宮津市内でカレー焼きそばをやっている12軒中、つゆだくが9軒でドライはわずかに3軒だと、だいせんのママが言っていました。
 焼き始めと焼き上がりの写真です。






 塩やコショーによる味付けは当然としまして、カレー味を受け持つ調味料は2種類でした。ひとつは、焼きそば用カレーソース。これが全体のカレー味を受け持ちます。もうひとつは料理用カレーパウダー。こちらはスパイシーさとカレーらしさの強調です。


 つゆだくタイプが食べ始めから食べ終わりまで一定のカレー味なのに対しまして、だいせんのドライタイプは食べ始めと食べ終わりでカレー味に変化がありました。
 食べ始めはスパイシーなカレー味が勝り、食べ終わりに近づくにつれてソース味が勝ります。


 こうでなければ宮津カレー焼きそばではないというような堅い決め事はありません。それぞれの店独自にカレー焼きそばをやっています。


 だいせんのママも言っていましたが、いちばんのオリジナルは、「平和軒」という中華料理店だそうです。そこの王さん(故人)がやり始めたと聞いています。平和軒はとっくに閉店しました。
 平和軒の味にもっとも近いといわれる店は、実は宮津じゃないそうです。京丹後市大宮町の「楓々亭」だそうです。値段が950円と割高感を否めませんが、宮津からでも食べに行く人があるそうです。



 だいせんも路地裏の一軒ですので、探しやすいとはいえません。
 ランドマークになってくれるのは、茶六本館とシラス薬局です。
 このどちらかでもいいから見つければ、だいせんはすぐそこです。シラス薬局を背にして路地を進んで4軒目です。
 写真 左上 茶六本館 右上 シラス薬局
    左下 だいせん 右下 だいせんからシラス薬局を見る


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 定休といってとくにないと、ママは言っています。不定休。営業時間は11時~20時で、ランチタイム後に店を閉めることもなく通して開けているとのことでした。
 ママのやさしい話し方ともてなし方。35年間続いたのもママのお人柄に拠るところ大。そうにちがいないと思います。
 35年間なにも変わっていないとママが言う店内です。


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だいせんお好焼
〒626-0015  京都府宮津市字魚屋981
0772-22-1958 ‎
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