2012-02-03

ランチハウスリリー 鶏のから揚げナッツクリーム添え

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 猫好きは猫の寝姿がとりわけ好きです。そうでなければ猫好きになれません。猫はほんとによく寝ますから、その姿に満足せずして猫好きは成り立ちません。
 ランチハウスリリーの壁で眠る猫は、サラちゃん。日光東照宮の眠り猫が左甚五郎の有名作品なら、このサラちゃんは加藤真の代表作です。加藤真というのは、マコちゃんのことですが。
 そのサラちゃんが死にました。1月31日、朝8時頃でした。享年14歳。猫の平均寿命が12~13歳といわれていますから、ちょっとだけ長生きしたことになります。

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 サラは胎児の仕草で眠っているそうです。夢の中で母の胎内へ戻っていくサラだそうです。サラが死んだと聞いてからあらためてこの絵を見ますと、このときを予見して描かれたのではないかと思えてきます。
 ご香典、ご献花、ご辞退申し上げます。寒い季節でもあり、身内だけで葬儀を執り行いました。マコちゃんがそう言っています。


 どこかへ昇っていくようなサラを背にしつつカウンターで食べたのは、これでした。
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 このメニューは2月いっぱいでおしまいになるからいまのうちに食べときとマコちゃんから勧められました。こういう勧め方は、このメニューが意欲作だという裏返しでもあります。値段600円というあたりにトライアル色が感じられます。
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 ダブルソース使い。ナッツクリームのほうは、クリームスープにピーナッツバターを溶かし込んであります。トッピングのカシューナッツは、クラッシュとノン・クラッシュ。双方があいまって香ばしさを受け持っています。
 もうひとつは、サトイモのミルクソース。サトイモをミルクで煮てあります。サトイモですから粘り気のあるソースです。この色合いは、ちょうどサラちゃんの絵の味付けにもなっている色。
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 単にソースがおいしいというだけではなくて、クリスピーな鶏皮の風合いや下味と相性がよくて、そこが魅力でした。サトイモソースにもうちょっとなんかあってもよさげな気もしました。でもその感想に自信がありません。みなさんもよかったら試してください。


 で、もひとつ印象的だったのは、ランチハウスリリーには珍しく、ごはんがごはんがすすむ君ではないことでした。パンが欲しくなりました。とくに、ふたつのソースをミックスさせてからの味がパンを呼び寄せていました。トライアルついでですから、パンと洋風スープを組み合わせてしまってもよさそうでした。
 かつてドーナッツで名を上げたリリーですし、自家製パンを焼いてみたらおもしろいかも。マコちゃんは、「そこまで専門店でもないしなあ」と言っていました。

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