2012-05-18

福知山のランチタイム33 うさぎ(厚中問屋)

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 しばし休止とか言うといて、さっそくすんません。

 おいしいトマトラーメンをおごってもらいました。
 おごってくれた人が「ここだけは記事にしておけ」と言うもんですから。

 「うさぎ」は、福知山市公設市場のいちばん端っこ。ポツンという言い方はこの店のためにあったのかと思えるほど、ほんまにポツンと(半角のポツンのほうがええくらいですが)、店を構えています。

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 店の開店が11時。その時間帯、公設市場はとっくに静まり返って、人影もありません。
 福知山市民の99%までは、もっとも忙しい時間帯の公設市場にすら用事がありません。ましてやヒマな時間帯の公設市場を訪れる人なんて、福知山市民の0.1%にもならない。

 そんな公設市場の端っこで商売が3年間続いているのですから、この店にしかないものがきっとあるはずです。
 それが「塩ちゃんこ」です。アルフレッサという医薬品卸に勤める人から、「うさぎの塩ちゃんこはおいしい」と聞いていました。
 夜、飲み放題なら3000円~4000円/人でOKという手軽さも魅力だそうです。



 この塩ちゃんこ、店の掲示板によりますと、「元二子山部屋のお相撲さんにおそわったモンゴル岩塩入りの秘伝のスープ。貴女もコラーゲンたっぷりの本格塩ちゃんこでほっこり美人に」ということであります。

 今回食べたトマトラーメンのベースにも、この塩ちゃんこが用いられています。
 何かこう、もつ鍋的、スジ肉的なコク。これがベースになっている塩ちゃんこではないかと思います。そこに、トマト由来の酸味と甘みと旨味が交じり合い、それがトマトラーメンの味。
 ズッパ・デ・ペッシェのようにイタリアンっぽくもあり、坦坦麺のように中華っぽくもあり、トマト好きには奇抜でたまらないおいしさだと思います。
 ほんのひとふりでピリっと辛い黒七味を加えました。そしたら、トマトにいきなりの表情変化。汗をかきつつもスープを飲み干したい衝動を抑えることができませんでした。

 具材の鶏つくねや鶏肉細切れもおいしくて、手を抜かない心意気が伝わってきました。ここの焼き鳥もおいしいんでしょうねえ。

 ただし、トマトが苦手でしたらこのラーメンは不向きですからおっしゃってくださいネと、店自身が言っています。


 今日は、トマトラーメンセット(750円)をおごってもらいました。
 冷しゃぶ・豆富(豆腐のこと)サラダ・白ごはんとのワンセットになっています。

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 白ごはんは丹後産のミルキークイーンです。
 ミルキークイーンは粘り、甘みを特徴にしています。1998年に品種登録された新参者ですが、コンテストなどを通じて、おいしい品種だという定評をすでに築いています。

 「うさぎ」では、男性客と女性客によって白ごはんのもりつけを加減しています。客のほうから「多いめに」とか「少なめに」とか自分に合わせたごはんの量をリクエストできるほか、まだ食べられそうなときにはおかわりもできます。

 トマトラーメンのスープと一緒に食べ始めますと、ごはんがいくらあっても足りないくらいです。

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 トマトラーメンの相棒になっている冷しゃぶと豆冨サラダは、このふた種類でひと種類のメニューだと言ってもいいくらい、両者の味に一体感があります。両者の共通項は甘みです。トマトラーメンにも合いますし、白ごはんにも合います。

 豆腐は自家製です。味付け以前に、豆腐そのものに甘みがあります。台北の朝早くに食べた屋台の豆乳を思い出しました。「うさぎ」の豆腐は豆乳成分をよく残したまま仕上げてあるのではないかと思いました。
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 駐車場は、道路を挟んで店の向かい側に3台分。そのほかに、こんな場所にも駐車スペースがありました。

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 「うさぎ」のオーナーは多方面にカオの広い方だそうです。楽天イーグルスの星野監督とはゴルフ仲間。その関係で、岩隈投手も店に来たことがあります。加山雄三というサイン色紙もあって、これもやはりオーナーの人脈だそうです。岩崎宏美というサインも飾ってありました。


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