2012-07-26

Pizzeria Caffe Rucola:ピッツェリアカフェ ルーコラ(京都府宇治市) ピザ生地のおこげがおいしい

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 石窯ですので、ピザの周囲におこげ。これがよかった。お正月のお餅も少し焦げたほうが香ばしいのと同じです。ピザは、ややもすると単調に陥りがちですが、おこげがアクセントになっていました。

 場所は、宇治市填島の国道24号線。宇治や伏見で仕事していますと、何もかもがごちゃごちゃと狭くるしくむさくるしいのにうんざりします。この店の広い駐車場と大きな店構えに誘われました。

 いま、食べログを見たら、たくさんの口コミでした。
 ざっと読んでみますと、複数の人がたいしたことなかったと言っています。文句言わんならんほどほどまずいやろか、この人らは普段どれだけおいしいイタリアンを食べてはるのやろ。
 私は、店名にピッツェリアを冠しているだけあっておいしいピザだと思いました。

 石窯のあるキッチン。オープンキッチンのなか、5人のスタッフが働いていました。福知山のソレイユも石窯やけど、これくらいの客数を、河村シェフひとりがてんてこまいしながらなんとかしとるぞ。

 愛想のいい女性に注文を聞いてもらって、1500円のセットを頼みました。
 中味は、冷たいスープ、前菜5種、ピザ(マルガリータを選択)、デザート(はちみつのシフォンケーキを選択)、ドリンク(マンゴーオレンジを選択)でした。

 冷たいスープは、トウモロコシでした。宮津市のビオラビットや、烏丸蛸薬師のオステリア・バスティーユのような「!!」はありませんでした。とはいえ、「!!」の店のほうがむしろ少ないですからね。

 前菜は、イタリアのサラミ、岡山県地鶏のマリネ、ベーコンと卵のパテ、香草風味にした鰹のたたき、チーズをとろりと塗ったパン。
 私は、ベーコンと卵のパテが気に入りました。汗ダラダラの気候が関係するのでしょうか、サラミ、そしてチーズがとろりのパンの塩気もおいしかった。
 生体が欲する成分ほどうまいというのは、おいしさの原初的側面だと思います。

 塩気といえば、ピザのマルガリータも、きちんと塩味が利いていて好ましく感じました。食材からにじみ出る自然な塩味だけではなくて、意図的に塩をきちんと利かせたという印象でした。
 イタリアンには塩がものをいうんだなと、いまさらのごとく塩味の大切さを知りました。
 ピザの一部に、トマトの形がまだ少し残っているところがあって、そこにきたらトマト独特の野菜的表情が現われ、ソースがさらにおいしくなりました。この風味が全体に広がっていてくれたら、このマルガリータはめちゃうまです。

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 ご自由にお取りくださいの雑誌「京都:COLON8月号」に、ここのマネージャーである東孝典さんが出ていました。客と目が合うたびにニコリと笑顔を返しています。

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 店はこんな外観。このあたりの国道24号線は渋滞することも少なくありません。車の速度がゆっくりですし、大きな看板が高く掲げられていますので、店を見逃すことはないと思います。

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