2012-08-28

ほっこりや(夢京橋キャッスルロード:滋賀県彦根市)

日本一の親子丼か、日本一の玉子丼か

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 滋賀県では珍しい比内地鶏の店。産地は秋田県大館市です。

 土曜日、秋田県大曲の花火大会をBS放送で見ました。
 今日、月曜日、昼前のラジオから、秋田県出身の演歌歌手岩本公水(いわもとくみ)の「こまくさ帰行」が流れていました。
 こうなったら、もういっちょ秋田でいってしまいましょう。
 今日は比内地鶏の昼ご飯です。

 店は、滋賀県彦根市の「ほっこりや」。場所は、夢京橋キャッスルロードです。

 夢京橋キャッスルロードというのは、京橋から本町1丁目を結ぶ370mの区間。進学校で有名な彦根東高校の南西側に延びています。

 彦根城近くの観光スポットとして江戸時代の商家が連なる様を再現した通りで、飲食店や土産店などが並んでいます(写真上)。
 「ほっこりや」もそのなかの1軒。やはり昔の商家をイメージした造りです(写真下)。

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 目に止まったのはこの看板でした。日本一親子丼?
 でも、比内地鶏を使ってあるのなら日本一もあり得るぞ。
 確かめなくてはなりません。

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 さて、店内はこんな感じ。私はひとりですからカウンターに案内されました。月曜日だというのに、店内全体がよく混んでいました。なかなか写真を撮るチャンスがありません。他の客が空になるのを待機していました。

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 親子丼が出てきました。
 フワトロです。たしかにおいしい。
 全体を貫く軽やかさ。ニワトリのくせに空を飛びそう。

 日本中の親子丼という親子丼をすべて食べたわけではありませんので、日本一の親子丼かどうか、私にはなんともいえないところです。
 けれども、店が日本一を名乗りたいのなら何はばかることのないおいしさだと思いました。

 何に感心したかといいますと、玉子丼としてのおいしさです。
 玉子かけご飯が大好きな人ならば、きっと私と同じ感想になると思います。
 おいしい玉子丼のおいしい玉子かけご飯と表現したらいちばん近い気がします。

 いっぽう、親子丼ということでは、比内鶏の本当のおいしさがもひとつ伝わってこないなあと思いました。

 秋田で仕事をしていた時期、きりたんぽ鍋や比内地鶏の焼きとりをよく食べました。
 比内地鶏は実にニワトリくさい味でした。「昔の味」とはこういう味をいうのではないかと思いました。知りもしない昔への郷愁を感じてしまいました。

 あの頃に覚えた感激・・・
 今日のコマ切れの肉を噛み締め、どこかにあの感慨を見つけようとしました。

 きりたんぽ鍋の湯気。焼きとり屋の煙。ヤマメ釣り。秋田内陸線。能代から大館への遠い道のり。米代川の大きさ・・・

 いやあ、行き着かない。あの頃に行き着かない。
 さすがに秋田は遠かった。
 ちがう!肉が小さすぎるねん!
 もうちょっと大きくないと、あのニワトリくささが出ないのではないでしょうか。

 これは、日本一の親子丼か、はたまた日本一の玉子丼か。
 子ができすぎで親が目立たんのやないか。
 それでもまた食べたい気持ちは変わりません。
 孫の聖太郎にも食わせたい。

 もうひとつ嬉しかったのは、いぶりがっこです。なつかしかった。本場秋田のいぶりがっこはもっとしょっぱかったけれど、比内地鶏にいぶりがっこ。それが嬉しくて写真がピンボケになりました。

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