2013-10-19

道の駅「和」(京都府船井郡京丹波町和知) 枝豆、栗、柿、秋も深まった

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 枝豆ですらこれくらい毛が生えているというのに、私の頭は抜けるいっぽう。どないなっとるんですか。

 丹波は、枝豆と栗の季節です。京丹波町和知の道の駅「和(なごみ)」まで、秋の味覚を求めて行ってきました。


 道の駅では、地元のイベント「わちふれあい祭り」が開かれていました。

 カラオケ大会、フリーマーケット、模擬店の飲食。
 枝豆を求めてやってきた京阪神の客。
 イベントに集まった地元客。
 いつもにない盛り上がりでした。


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 丹波地方でこの季節に出回る枝豆といえば、ご存知のように、丹波黒豆の枝豆バージョンなんですね。

 篠山の人が言ってましたが、秋10月に刈り取って枝豆として出荷する分がある。そのいっぽう、刈り取らずに畑に残し、立ち枯れにさせる分もある。立ち枯れにさせたのを、お正月用の黒豆として出荷する。
 そういうことだそうです。

 道の駅までの途上、道路沿いにも、臨時の枝豆売り場が生まれます。この季節ならではの光景です。どこの立看板にも「1束500円」と書かれています。
 1束というのは、丹波独特の売り方だと思います。畑から刈り取ってきたままを、数本でひと束にしてあります。買って帰って、自分で枝豆を茎から切り離します。

 それが手間だという客には、スーパーなどと同じように、切り離し後の枝豆がパックにしてあります。これが、だいたい300円です。ただし、100円あたりの量となれば、やっぱり茎ごとのほうがお買い得です。


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 「しまった、茹でたあとの写真を撮ってなかった」と、冷蔵庫の中に残っていたのを持ち出してきました。

 丹波黒豆は粒が大きい。1円玉と並べて写真にしてみました。なかに、3粒入りがいます。ちょいとした迫力です。

 「え、おかあさん、もう、これだけ?」と尋ねました。もっとあると思っていました。
 おいしくて、後引き。知らないうちに1束をほとんど食べつくしていました。茹でたのが昨夜でした。わずか一夜でここまで食べたか。


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 栗は、すでにシーズン終了を迎えていました。
 10月いっぱいはまだ入荷があるだろうとのことですが、本当においしい栗の入荷は、毎年、10月10日前後だといわれています。
 道の駅のいつもの栗売り場は、盛期の量に比べると、かろうじて残っているとでもいうべきさびしさです。

 それでも、おいしかった。妻お龍が渋皮煮をこしらえている途中に、つまみ食いしました。例年よりも味がいいのではないかと思いました。
 渋皮煮のことは、また別の記事にします。


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 道沿いの農家の庭には、たいてい柿が植えられています。

 「甘くておいしいのは分かってるの。でも、庭になってた柿でしょ。それをもいで、ここに並べてるんでしょ。その割には高いわ」と妻お龍は言います。

 どうして、主婦というのは、そういうしょうもないことを口にして、盛り上がっている私の心に水を差すのでしょうか。

 「庭になっとる柿が、いくらかになるのは、ええことやないか。ほうったらかしの柿や。農薬もワックスもなしや。スーパーで買うよりも、よほど出所がしっかりしとるやないか。過疎地やから、こういう柿が買えるのとちがうか? そう思わへんか?」

 と反論しつつも、実は、道の駅「和」の直売所から、ハート to ハートの素朴さが消えつつあるのも確かなことです。

 庭になっている柿だからと、地元のじいちゃん、ばあちゃんが、商売っ気抜きで売っていた頃もありました。数年も前のことでしょうか。どっさり入って100円とか、そんな売り方でした。

 季節の実りが、孫にお小遣いを上げる資金、あるいは、綾部市立病院や南丹病院に通うときのバス代やタクシー代に変わるんだろうなと、こちらも思っていました。

 私は、街で稼いだ金を、イオンや平和堂ばかりに落とすのではなくて、丹波の直産物のよさを愛でるために落とす。丹波からは、愛でるに値する直産物が供給される。
 マネー主義のちょっと埒外にあるような、そんな経済活動が魅力です。

 けれども、売買実績が上がるに連れて、生産者も購買者もスーパーでの価格が目安になり始めているように思えます。売るほうと買うほうが、ともにセコくなってしまってはおもしろくありません。ここへ来る楽しさが損なわれます。

 
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 いつもの通り、野菜もあれこれ物色中の妻お龍。
 まだちょっと寒さが足りなくて、陳列棚の野菜は夏とも秋ともつかないような顔ぶれでした。


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