2014-03-31

怡興百花油を香港土産にもらった

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 香港に行ってきましたという知り合いから「怡興百花油」をお土産にもらいました。「美國紐約(怡興百花油)製葯廠」という公司から発売されています。
 その知り合いは、ユリの花の精油で筋肉疲労から肌荒れまで使い道が広いと言ってました。使い道の広さはたしかなようですが、でも、ユリの花から絞った油ではなさそうです。


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 箱を裏返して有効成分を見ました。

Eucalyptus Oil:ユーカリ油
Turpantine Oil:テレピン油
Borneolum Syntheticum:合成龍脳
Methyl Salicylate (Winter Green Oil):冬緑油
Peppermint Oil:ハッカ油
Camphor (Racemic):合成樟脳
t-Menthol Etc.:メンソール他

 成分のなかでよく分からないのが、合成龍脳と冬緑油でした。

 合成龍脳というのは、化学合成技術を用いて工業的に生産された龍脳のことです。樟脳同様に衣類の虫除け効果があるといいますから、揮発性の強い物質だと思われます。
 天然の龍脳はリュウノウジュという常緑高木樹から採取されます。ただし、天然モノは生産量がきわめて低いため、樟脳を原材料に化学合成で作られたもののほうが一般化しているようです。
 漢方薬の成分として六神丸、救心、仁丹にも含まれているとのことですが、これ以外にも、お香や書道墨の香り成分にも用いられるそうです。

 冬緑油(とうりょくゆ)は、大雑把にいえばサリチル酸メチルのことです。サリチル酸メチルはサロンパス、トクホン、サロメチールなどを通じてすっかりおなじみで、いわゆるスーッとする成分です。

 このふたつに限らず、成分全体を通して香りが強くてスーッとするものを集めてあります。実際に塗ってみますと、いい香りではありませんが効きそうな香りがします。

 用量と使い方が、成分表記の下に書いてあります。漢字ばかりでよく分からないのですが、どうやら1日3回らしいです。痛いところに薬を適量つけて、揉んだり押したりのマッサージを15分~20分続けろということだろうなと解釈しました。

 じゃあ、いったいどのようなときに効果があるのでしょうか。
 箱の表側に「主治功能」が表記してあります。これはまったくと言っていいほど分かりません。「舟車暈浪」というのは乗り物酔いのことでしょう。虫に刺されたときのムヒ代わりにもよさそうです。
 揮発性の薬効成分ばかりを集めた万能薬的オイルというのは日本にありませんから、よく似た商品を元に薬効を押し量るのも難しいことです。ネットを見ますと、偏頭痛だとか鼻詰まりに重宝しているという声が目立ちます。

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 珍しいものをありがとう。中国の知恵が詰まった民間療法薬だ。
 そう思って感謝していたのに、ドイツを訪問した習近平がまたもや日本たたきに出ました。
 個人レベルに過ぎませんが、どうしたら中国や韓国とうまくやっていけるのだろうかと、私はいつも考えています。なのに、パクのクネクネも習近平のクソおやじも、私の神経を逆撫でしてきます。日本の孤立化を図る狙いというのですが、仮にそれが実現したとして、おまえらにいったい何の得がある?です。
 南京大虐殺だ従軍慰安婦だといつまでも言うてるつもりなら、もっぺん同んなじことやったろか!、となりそうな自分を抑えています。

 そんなことですっかり怡興百花油の有り難味が失せました。そう易々と中国製品で喜んでたまるか。モノづくりに優れた日本に暮らしていれば、中国製のしょうもない油なんかなくてもなにひとつ不便することはないのです。
 お土産にくれた人、まことに申し訳ありません。気にかけてもらったことに感謝してます。でも、いまの私は、この粗末なパッケージを見ているだけで、中国のことが胸くそ悪くてしかたありません。

2 件のコメント:

  1. 久しぶりに拝読いたしました。怪気炎をあげておられる様で、かなりお元気だということですね。中国にも香港にも生活していた経験がありますので、少し経験をひけらかすと、百花油ですが、これと似たような油は中国国内にもわんさとあります。有名なのは清涼油ですが、たぶん成分効能はほぼ同じだと思います。樹脂のふたが付いた小さな透明のガラス小瓶に入っています。たいていは肌に塗り伸ばして、効果を得るのですが、お湯に溶いて飲むことで、のどのイガイガ感や咳を鎮めるということも書いてあったと記憶します。また、竹の成分を一緒に入れた緑色の油もありました。
    これは大陸中国人の必需品で、多くの中国人がこの手の油を崇拝している様で、必ずと言っていいほど鞄のどこかに入れていました。頭が痛いとか、気分が悪いというと、必ず取り出して、たいていは、こめかみに塗っていましたし。そういう人を見かけると、また必ずと言っていいほど、無理やり勧めてきます。混み合った汽車や、飛行機の中でも、場所を問わず周りに人がいても、ガンガン塗って、あのメンソールの臭いをガンガンまき散らします。乗り物酔い、頭痛、筋肉痛、めまい、吐き気、鼻づまりなどなど、メンソールの効果ありそうなものすべてに利用しています。百花油の百花は中国語でもユリの意味はありません。権威ある中国語辞典で調べて処では、すべての花という意味があり、中国革命期の有名なスローガンにも百花斉放、百家争鳴というのがありますが、意味するところはユリではありません。たぶん、腹の虫はおさまらないでしょうが…

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  2. あはは、こんにちわ。

    そんなに愛用されてるとは知りませんでした。万能薬的に。
    効くはずのないもんまで効くということになっているようで、思い込み激しいですね。
    こりゃアカンと思いました。日中友好なんて、夢のまた夢です。

    そう、腹の虫はおさまりませんわ。


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