無職をそろそろ脱却しないと　京都･大阪で仕事探し

　３月25日以来、仕事がなくてブラブラしてます。派遣会社の社長から、あっちへ来い、こっちへ来いと言われるままに会社訪問してますが、仕事が決まりません。
　しかし、きれいなバラや。今日は大阪へ行きました。京阪の北浜駅あたり、中之島公園のバラ園です。

　人材派遣にはみっつの形態があります。

①特定労働者派遣・・・派遣元の正社員。実際の仕事は派遣先。
②一般労働者派遣・・・派遣元に登録しておいて派遣先を待つ。
③紹介予定派遣・・・派遣先に雇われることを前提とした派遣。

　私の場合は①の特定労働者派遣でして、派遣元の正社員です。したがいまして、派遣先がない間も派遣元から給料は出ます。派遣期間に比べたらよほど少ない金額であるにせよ、無収入ではありません。
　死ぬまでそれでいけるのならいちばんいいんですけど、遊んでる奴をずっと食わせてくれる会社なんてありませんからね。

　京都で仕事が決まって、働き始めるおっちゃんがいました。連休明けの今日が初出勤日だというので、そのおっちゃんに随行して派遣先に挨拶してきてくれと、うちの社長から要請を受けました。

　この仕事、本当は私がやったらどうかと言われてました。ところが、朝から夕方まで机の前に座ってる業務内容でして、私を知る誰もがみな、絶対に向いてないと異口同音に言うわけです。私も、まだまだ外回りがしたいし、丁重にお断りしました。

　で、おっちゃんについて行くそのちょっとした仕事が午前9時に済んだら、もうすることがなくなりました。次は午後4時に大阪の北浜に来いと社長から言われてましたから、それまでの間がヒマでヒマで。四条通を歩いてみるか。

　四条木屋町のこんなきれいな場所に喫煙所があることを初めて知りました。風情の点では世界一の喫煙所ではないのか。
　すぐそこが、あの有名な喫茶店フランソワです。このようにステキな空間を用意していただいて、虐げられがちな喫煙者としては、逆に戸惑います。新緑をヤニで汚すような気がしてねえ・・・

　円山公園はツツジがきれいでした。
　連休が終わった日の午前中に、こんなところを散歩できるなんて、ええのやらわるいのやら。おや、他にも散歩してる奴がいるぞと思ったら中国からの観光客ですしね。
　人の姿がまばらな円山公園にいるのは、実に迫り来るものがありましたねえ。こんなことでええのか、俺。
　ネコの写真撮ろうかどうか、迷いました。自分がどれだけヒマなのかを語りすぎますよね、ネコの写真は。

　四条通りを歩いていたら、北大路魯山人作品展という垂れ幕が目に留まりました。何必（かひつ）美術館です。入ってみました。
　５階エレベーターを降りたら、ビル内の坪庭とでもいうのか、本当の樹木と苔があしらってありました。
　魯山人の焼きものには見とれました。いいですねえ。魯山人は柳宗悦をぼろくそにこき下ろしたというのですが、そういえば似て非なるもんだなあと感じました。おいしく食べるための器にこだわった魯山人のほうが正直者だという気がします。

　そして、京都から大阪の北浜へ。中ノ島の中央公会堂近くでした。
　大阪のほうも私の仕事があるというのではなくて、うちの社長の営業に同行するだけでした。社長の思惑は、人材派遣のニーズを掘り起こすためにこういう営業をかけるんだという見本を見せたかったそうです。
　いま見たような営業を自分でどこかでやって来いと社長は言います。エェッ、そこまで仕事がないってことですか？！これは、そろそろ考えなくちゃ駄目だと思いましたねえ。そんな営業できるくらいなら自分が派遣会社するやんけ。

　中央公会堂の隣に大阪市立東洋陶磁美術館があって、そこからバラの小径というのが始まっていました。もう少し進めばバラ園があるというところで折り返してきました。やはり大阪は暖かいのか、バラが早いなと思いました。